世界最古1万年前の入善沖海底林
昭和55(1980)年5月、吉原沖の海底で、樹根群が発見され、それが1万年前のものであることが明らかになりました。
海底林は海岸に平行して2.5km、沖に1kmの間に分布しており、その水深は約20~40メートルの間にあります。
海底林の樹高は、高いもので90cm、30~50cmが普通の大きさで、樹幹はフナクイムシなどに食害され、アバタ状になっています。樹種はヤナギ類やハンノキが多い。
こられらの海底林は最終氷河期(1万8000年前)に海面が低下し、そのとき陸地であった森林が、海底に浜堤や砂丘が形成されたことにより、水はけが悪くなるとともに生育が止まった上に、扇状地特有の洪水が押し寄せ、堆積物で埋められ、枯死したものとされています。
氷河期以後、海面が上昇し1万年以上も保存されていたのは、バクテリアなどが繁殖しにくい地下水の中で保護されていたためとされています。そして、
断崖上の海谷に沿って埋まった埋没林が、地下水の湧出や海底の潮流に浸食されて、露出したものです。

たい君
地引網を引くとよく根がかりしたそうですね

波游
おじいさんがよく思い出話として聞かせてくれたよ
-水公苑展示物より-
沢スギ自然館に採取された樹幹が展示されているという事で行ってみたのですが、ガラス水槽に入っていて、全体に藻らしきものが繁殖していて確認できませんでした。
調査時の写真がパネルとしてあったのですが、これも黒ずんでいて手入れはあまりされていない感じでした。

